第二シリーズ、「徳の時代三部作」

ウルティマ4
副題、Quest of the Avatar (アバタールの時代)
1985年

( Map )
敵対勢力、なし。
【解説】
RPGに革命を起こし、ウルティマシリーズを単に面白いゲームから壮大な叙事詩にまで高めた作品です。これ以後ウルティマは哲学・世界観・文明論・死生観・人生観までゲームをしながら学んでいくという恐ろしいゲームになりました。
世界中で何百万、何千万という人がウルティマにしびれたのは単にゲームがエキサイティングだったからではありません。ウルティマ4からのウルティマシリーズはあたかもゲーテのファウストのように、読めば読むほど、プレイすればプレイするほど奥が深く、精神を浄化し人間性を確立することさえ出来るゲームになったのです。
ある人は言いました。
「人生を学びたかったら、千冊の本を読むよりウルティマをプレーしろ!」と。
【あらすじ】
ようやく平和が訪れたブリタニアですが、この平和を永遠のものにするためにロードブリティッシュはアバタール政策を敷きました。
アバタール政策とはブリタニアの8つの街にそれぞれの徳を信奉させ、8つの神殿を造り、徳と理念によって市民を教化し、その徳のエネルギーによってブリタニアを邪悪なものから守り、平和を永遠のものにしようという政策です。
その8つの徳を極めた者をアバタールと呼びます。市民はそれぞれアバタールを目指しましたが、残念ながら全ての徳を究めアバタールとなる者はいつまでも出ませんでした。ロードブリテッシュの徳治政策の象徴としてアバタールとなるものが出なければ、この政策はいつまでも完成しないのです。
そこでロードブリティッシュは銀のペンダントを握りしめ、またあの男を呼ぶことにしました。
伝説の男は期待通り8つの徳を極め純粋な公理Infinity(=無限)を読み解き、最後にダンジョンアビスの最深部にある智の教典Codexを取って帰ってきたのでした。
【エピソード】=ウルティマ4誕生秘話

世の中にはよくある話ですが、ウルティマ1から3までのシリーズが売れれば売れるほど、逆にリチャードギャリオットを非難する人が出始めたのです。その人たちの言い分はウルティマシリーズは悪魔的だ。そしてリチャードは悪魔崇拝者だと言うのです。その大半はゲームもろくにプレイしないでジャケットのイラストを見ただけで決めつけてる人たちなのですが、リチャードはその時今までにないRPGゲーム、単にモンスターを倒し、謎を解きながら力をつけて最後にラスボスを倒すという勧善懲悪の単純なゲームではない、もっと奥行きのある、ゲームに感情移入しながらプレイ体験を通じて様々な発見や感動や感銘が出来るものはないかと考え作り出したのが、このウルティマシリーズの中心となる作品、ウルティマ4だったのです。ウルティマワールドはこのウルティマ4から始まると言っても過言ではありません。
【エピソード】=ウルティマとウィザードリー両方に関わったロー・アダムス三世

ウルティマと肩を並べるRPGと言えばご存知ウィザードリィですが、両ゲームに影響を与えたデザイナーがいます。
リチャードギャリオット、ロバートウッドヘッド(「ウイザードリー」の作者)と並んで評価されるゲーム作家ロー・アダムス三世がその人です。奇しくもウルティマ4とウィザードリー4の両方に関わっています。(ウィザードリーは他の作品にも関わっている模様。)

ウルティマ4の原案シナリオはリチャードギャリオットですが、それを膨らませあの世界観を築いたのはロー・アダムス三世の力だと言われています。
またロー・アダムス三世は自分の関わったゲームにはスカラブレイという町を登場させるそうです。そのため、ウルティマ4からレンジャーの町としてスカラブレイが登場しました。
日本びいきでアニメ好きで、「うる星やつら」のTシャツを着た写真があったりするそうです。(^^);
                           (情報提供、CRS氏) 
【UOとの関係】

*地形の完成。

ブリタニアの地形は大体現在のもの(UOの地形であり、その後のウルティマの地形)に近いものにりました。
街もブリテン・トリンシック・ミノック・ユー、ムーングロー、スカラブレイ、ジェローム、マジンシア、サーバンツホールド、コーブ、ベスパー、バッカニアーズデンと全ての街が揃いました。(この他にUO4にはブリテンの近くの農業の街ポーズが登場します。)

*8つの神殿をロードブリティッシュが建設しました。

Honesty(誠実) Compassion(慈悲) Volor(武勇) Justice(正義) Sacrifice(献身) Honor(名誉) Spirituality(霊性) Humility(謙譲)の神殿がそれです。

*ダンジョンの完成

Deceit、 Despice、 Destard、 Wrong、 Covetous、 Shame、 Hythlothのダンジョンが登場します。そして最終ダンジョンとして、グレートステージアンアビス(UOにはありません)がUO4には登場しました。

8つの秘薬の完成

8種類の秘薬が揃い、秘薬を調合して魔法を唱えるという現在の形が完成しました。それぞれの秘薬には次のようなパワーがあります。秘薬は出そろいましたが、この時代まだサークル魔法は完成していません。
秘薬の持つ意味。

Sulfurous Ash (硫黄の灰) エネルギーを発する
Ginseng (高麗人参) 体力を増進する。
Garlic (ガーリック) 悪をはねのける。
Spider Silk (蜘蛛の糸) 時間や物をひっぱりあげる。
Blood Moss (血のついた苔) 動きを早くする。
Black Pearl (黒真珠) エネルギーを攻撃力に変える。
Nightshade (ナイトシェード、毒草) 幻覚作用を生み出す。。
Mandrake Root (マンドレークの根) 秘薬の働きを倍増させる。

この秘薬の効果を意識しながら唱える魔法と秘薬の関係を考えると奥の深さがわかります。




徳の原理
現在のUOにこの徳の原理がどれくらい影響しているかはわかりません。でも、ウルティマシリーズを支える大きな背骨ですので、是非知っておいて欲しいと思います。
アバタール政策

ブリタニアの8つの街の市民にそれぞれの徳を信奉させ、徳を持ってブリタニアを統治しようという政策です。また、徳が生み出す善性のエネルギーによって、邪悪な存在がブリタニアに入り込むことが出来ないようにするためのものでもあります。
全ての徳を極めた人間をアバタール、一部の徳を極めた者をパーシャルアバタールと呼びます。
【エピソード】=アバタールとは?=

アバタールとはインド神話に出てくる神様の化身のことです。そして広い意味では厳しい修行を極めて悟りを開いた人のことを言うのだそうです。ウルティマでのアバタールとは後者の意味ですね。そういう意味では仏陀もキリストもアバタールです。現代で言えばサイババなどがアバタールと呼ばれるそうです。
いつしかウルティマではアバタールと言えば、伝説の英雄その人のことを呼ぶようになりました。
徳の三原理

「愛(Love)」「真実(Truth)」「勇気(Courage)」です。これを基にブリタニア三種の神器と言われるべきものが用意されました。「愛のろうそく」はエンビスアビーに、「真実の書」はライキュームに、「勇気の鐘」はサーパンツホールドに設置されたのです。
八つの徳】

ロードブリティッシュはアバタール政策として、ブリタニアの8つの都市に8つの徳を信奉させ、それぞれに神殿を設けました。神殿ではマントラを唱えるとご利益があるようです。
街と職業とマントラと色の関係

職業    マントラ 三原理
ムーングロウ 魔法使いの街 Honesty 誠実 AHM 真実
ブリテン 吟遊詩人の街 Compassion 慈悲 MU
ジェローム 戦士の街 Valor 武勇 RA 勇気
ユー ドルイドの街 Justice 正義 BEH 真実と愛
ミノック 鍛冶屋の街 Sacrifice 献身 CAH 愛と勇気
トリンシック パラディンの街 Honor 名誉 SUMM 真実と勇気
スカラブレイ レンジャーの街 Spirituality 霊性 OM 真実と愛と勇気
マジンシア 羊飼いの街 Humility 謙譲 LUM なし

こうして見ると、ベスパーって徳が割り振られてないんですねー。田舎のコーブ、やサーパンツホールド、海賊の街バッカニアーズデンに徳がないのは当然でしょうけどね。
【補足】=光の3原色=をご存じでしょうか?

その3原色、青、黄、赤が徳の三原理、真実、愛、勇気にあたります。
8つの徳はそれぞれの色の組み合わせで決まるわけです。例えば真実と愛があるところには正義があるという具合です。
        ( 徳の図参照 )
【エピソード】=「オズの魔法使い」との関係

いくら剣と「魔法」の世界と言っても、オズの「魔法」使いとは随分違いのあるブリタニア、そのふたつに関係があるって言ったらびっくりしますね。
ブリタニアの3つの原理は「真実」「愛」「勇気」これは実はリチャードギャリオットが「オズの魔法使い」の映画からとったのです。
ドロシーの活躍を見ながらリチャードは、かかしの頭脳は「真実」、ライオンの行動は「勇気」、ブリキマンの心は「愛」と読み解いたのです。
徳の裏返し、背徳とダンジョンの関係

   ダンジョン    
Honesty 誠実 Deceit 欺瞞
Compassion 慈悲 Despise 軽蔑
Valor 武勇 Destard 卑怯
Justice 正義 Wrong 不正
Sacrifice 献身 Covetous 貪欲
Honor 名誉 Shame
Spirituality 霊性 Hythloth 放漫
Humility 謙譲 Abyss 地獄

そう言えばUOにダンジョンアビスがありませんね。アビスシャードはありましたが・・・。
(街と徳とダンジョン等の全関係図参照)

徳に関してはこちらに徳のページを用意しています。参照ください。




ウルティマ5
副題、Warriors of Destiny (運命の戦士)
1987年

( Map )
敵対勢力、シャドーロード 
【解説】
ウルティマ4でウルティマは哲学になりました。しかしリチャードギャリオットは決して宗教をめざしたわけではありません。そこでウルティマ5は4の裏返しになりました。徳を極めること、アバタールの道をめざすことは一歩間違えると危険だという警鐘を自分自身で鳴らしました。
【あらすじ】
アビスの崩壊によりブリタニアの地下に巨大地下大陸が発見されました。ロードブリティッシュはその地下大陸を探検に行き、行方不明になってしまいました。そのためブリタニアはロードブリティシュの親友ロードブラックソンが臨時に治めることになりました。
ところが、ロードブラックソンはロードブリティッシュの徳治政策を推し進めるとして、実は恐怖政治を開始したのです。
その時、実はロードブラックソンには悪の亡霊シャドーロードがとりついていたのです。
例によって伝説の男アバタールはシャドーロードを倒し、ロードブラックソンをエセリアル虚空間に追放しました。
(参考)=ロードブラックソンの徳の8箇条

誠実 嘘をついたら舌を抜く。
慈悲 人を助けぬものは同等の苦労を。
武勇 挑まれたら死ぬまで戦う。
正義 自首せぬ者は死刑。
献身 収入の半分は寄付せよ。違反者は財産没収。
名誉 不名誉な行動をしたものは自殺せよ。
霊性 徳に背くものは死刑。
謙譲 自慢するものも死刑。
【シャドーロード】

・モンデインを倒した時に壊れたルビーの宝珠が3つに割れ、そこから3体のシャドーロードが誕生しました。
・偽りの化身「ファウルネイ(=Faulinei)」、憎悪の化身「アスタロス(=Astaroth)」、卑劣の化身「ノスフェンター(=Nosfentor)」の3体でそれぞれ徳の3原則「真実」「愛」「勇気」の裏返しとなっています。(下の表参照)

*宝珠が割れて出来たのは各シャードではなかったの?というつっこみはなし。
*ブラックソンはそもそも悪い人物ではありませんでしたが、性格の弱さによりシャドーロードに支配されてしまいました。その後も転落の人生を過ごしウルティマ9でロードブリティシュとの一騎打ちで倒されました。
*ガーディアンが第三シリーズで登場しますが、ガーディアンがひとつのシャードを破壊すると第4のシャドーロードが誕生するという噂があります。
(参考)=シャドーロードと徳の三原則の関係

偽りの化身 ファウルネイ(=Faulinei) 真実の裏返し
憎悪の化身 アスタロス(=Astaroth) 愛の裏返し
卑劣の化身 ノスフェンター(=Nosfentor) 勇気の裏返し
【UOとの関係】

派閥の起源

フェルッカの派閥シャドーロード派ってのはこのシャドーロードから来てるわけです。つまりブリタニアの徳の3原理の裏返しを信奉する悪の集団なわけです。時代背景から言うとミナックスが倒れたずっと後に登場するのですが、UOはウルティマ全シリーズを凝縮したような構造になっています。ついでにCoM(メイジ評議会)はライキューム大学を主席で卒業した魔術師ジェンサールがロードブリティッシュの許可を得て作った組織です。しかし、ロードブリティッシュが徳治政策を推し進める時に、それに反対し、サーペンツホールドに渡って抵抗組織となりました。最終的にロードブリティッシュの失政とミナックスのフェルッカでの圧制に対抗し、第三勢力として派閥争いを展開しています。

サークル魔法の完成

この作品で、サークル魔法が完成し8thサークルまでの魔法が出来ました。
このサークルは魔法のレベルと難易度をあらわすものですが、それはその魔法に使うマナの量で決まってきます。そしてそのマナとは大気中のエーテルを体内に蓄積したパワーのことを言うそうですす。

・ポーションが登場。

青・黄・赤・緑・オレンジ・紫・黒・白のポーションが登場しました。
*このポーションの色って8つの徳やダンジョンの色と関係するんでしょうかね?考えると夜も眠れなくなりますね。(^^);

・ロードブラックソンとの争い。

UOのバックストーリーにもロードブリティッシュとロードブラックソンの争いがありました。徳の衛兵(Virtue Guard)の制度が確立された時です。二人はなんとか妥協点に達し、8つの徳を備えた衛兵とブラックソンのシンボルであるChaosの衛兵の両方が共存することになりました。




ウルティマ6
副題、The False Prophet (偽りの予言者)
1990年

( Map )
敵対勢力、ガーゴイル
【解説】
アバタール3部作の締めくくりの作品です。ウルティマ4でそれまでの勧善懲悪のゲームから脱却したウルティマはさらに哲学的問いを問いかけ続けます。ウルティマ6では「善とは?」「悪とは?」というテーマを基に絶対正義はあるのか?と問いかけられます。
人間世界では正義の味方であるアバタールが別の世界では悪の権化として見られているという矛盾、そして敵対勢力が必ずしも悪とは限らないという民族問題をテーマに挑戦しています。何も考えずに敵を倒せばよい時代は(ウルティマでは)終わりました。
【あらすじ】
ソーサリアには人間だけではなく、ガーゴイルの文明も栄えていました。そしてウルティマ4でアバタールが持ち帰った智の経典Codexは実はガーゴイル族にとっても聖典だったのです。そしてアバタールがグレートステージアンアビスの地下からCodexを持ち去ったために、地殻変動が起き、ガーゴイルの世界が水没するという危機に瀕しました。
まさにアバタールの行為はガーゴイル族にとっては悪魔の仕業以外の何ものでもなかったのです。
じつはガーゴイル族には昔から言い伝えられている予言がありました。「白い人間が現れてガーゴイルの世界を滅ぼす」というものです。そしてその白い人間こそアバタールだということになりました。
ここに人間対ガーゴイル族という種族戦争が勃発しました。

アバタールはガーゴイル族の秘密を探れば探るほど、これはただ倒せばいい相手ではないと悟りました。ガーゴイルは独自の文明を持った独立した種族なのです。が、ガーゴイル側はアバタールのことを伝説上の悪魔とみなし、攻撃を加えてきます。万能のアバタールといえど進退にきわまりました。その時ガーゴイルの少年ベーレムや放浪のガーゴイル族の王の活躍により、両種族は無事歴史的和解をとげることが出来ました。
【UOとの関係】

*そう言えばUOにもガーゴイルは登場してきますが、こういう関係だったのですね。

*ムーンストーンが登場します。これは神殿に置かれており、そのムーンストーンを地面に埋めることにより月の相との関係でその場所に移動できるというものです。UOのムーンストーンとはちょっと違います。
【エピソード】=「ストーンズ」って曲知ってますか?=

「ストーンズ」という曲には特殊な力が秘められていたようです。ロードブラックソンの圧制時代にはハープシコートでこの曲を弾くと、秘密の部屋の鍵が開いたそうです。またウルティマ6ではギルドに入るための試験として登場します。合格するためにはパンパイプを作りこの曲をを弾けるようにならなくてはなりません。
ストーンズって名前は知らなくてもこの曲はみなさんに耳なじみな曲です。アバタールコンパニオン(アバタールの仲間)であるイオロが作曲し、その妻グエナが詞をつけて歌ったこの曲は実はウルティマオンラインのログイン時に流れるあの曲です。
この曲はいつしかブリタニアの国民歌謡になりました。
*ストーンズの曲ってどの曲だっけという人はこちらをどうぞ。
 
  『ストーンズ』   作詞、グエナ、作曲、イオロ

遠い昔、夢追う民に光ありき、その民、情と意思と力を持てり、
かれらは大地を動かし、石を削り、山を造り、川を通した。
そしてわれは立つ。このウィルトシャーの平原に。

かかる巨石の柱を並べたる、いにしえの民よ。
そは何者なるや、いかにして造りたもうたか。
夜になにをなされたか、昼になにを祈られたか、
このウィルトシャーの平原に立ちてわれ思う、
この思い通じたるならば、いかなる秘密を教えられんや、
ちまたの喧騒は押し黙らん。

しかし石は語らず、いにしえ人の来る気配なし。
凍てつくウィルトシャーの大地に黙然とたたずむのみ。
霧に織り込まれ、歳月の帯は巻かれゆく

しかしわれは同胞に言う。「彼らはここにいる」と。
彼は我々をここに作りて、訳を告げず、この世を去れり
今はただ、ウィルトシャーの草原に立ちたるを感ずるのみ。 

            (訳はウルティマフアンブックより)

*ウルティマのCDに「ストーンズ」の曲が歌入りで入っている(?)
という噂がありました。聞いた人いますか?




ガーゴイル族
・ガーゴイル族は独自の文化と文明と言語を持つ誇り高き種族です。彼らの国をガークランドと呼びます。ガークランドはグレートステージアンアビスの最深部Codexの部屋を通じて、人間世界とパラレルな関係を持っていました。

・ガーゴイル族は卵を生む女王以外は皆雄(オス)だそうです。
ガーゴイルには翼のあるガーゴイルと翼のないガーゴイルが存在します。翼のないガーゴイルは労働階級で力は強いのですが知能は低く、翼のあるガーゴイルは知識階級で知能が高く魔法も使えるそうです。

・女王から生まれた卵は成長するまで知識階級のガーゴイルが育てることになっています。有翼か無翼かはある程度成長するまでわからず、そのため、家族主義の強い種族です。
そのため「統一性」というテーマが種族の公理となっています。
【ガーゴイルの倫理観】

ガーゴイルは決して野蛮な種族ではなく、人間とは違う価値観(だからと言って決して間違ってるとは言えない価値観)を持ち、しっかりとした考え方をもって生活する文化的な種族だったのです。
種族の「統一性」から「管理」と「情熱」と「勤勉」というテーマが生まれます。これがガーゴイル族の三原則です。そして管理は「目標」を生み、情熱は「感情」を生み、勤勉は「忍耐」を生みます。管理と情熱あるところに「均衡」が生まれ、情熱と勤勉があれば「達成」を導きます、そして勤勉と管理により「正確」を生じます。管理と情熱と勤勉が揃えば「統一」をもたらし、全てを超越して「秩序」が存在します。これがガーゴイルの8つの徳にあたるのですす。
ガーゴイル族の徳とロードブリティッシュの説く徳の比較

  ガーゴイル族の徳 ロードブリティッシュの説く徳
公理 統一性 無限(Infinity)
三原則 管理・情熱・勤勉 真実・愛・勇気
8つの徳 目標 管理 誠実 真実
感情 情熱 慈悲
忍耐 勤勉 武勇 勇気
均衡 管理と情熱 正義 真実と愛
達成 情熱と勤勉 名誉 真実と勇気
正確 勤勉と管理 献身 愛と勇気
統一 管理と情熱と勤勉 霊性 真実と愛と勇気
秩序 なし 謙譲 なし

こうしてみるとガーゴイル族もなかなかきちんとした種族ですね。
印象としては日本人って感じです。管理・情熱・勤勉なんてね。(^^);




第二期三部作 「徳の時代」完結。

ここで徳をテーマとした3部作が終了します。
いよいよ三部作三シリーズの最後のシリーズがスタートします。最後のシリーズは謎のガーディアンという最強の敵と戦います。

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