ブリタニアの歴史年表

ソーサリア歴 暗黒の時代
元年 【ロードブリティッシュ登場】
イギリスケンブリッジ出身の青年(後のロードブリティッシュ)がストーンヘンジの近くで、銀の蛇のペンダントを拾う。その時現れた青い光の輪に吸い込まれて気がつけばソーサリアの地にたどりついていた。
   ソーサリアは小国家形成の時代。仲間からの信望の厚く、身体能力的にもすぐれていたロードブリティッシュはいつしか、ソーサリアの一部、ランドオブロードブリティッシュの領主となっていた。
60年頃 【第一暗黒期、モンデインの襲撃】 =ウルティマ1=
モンデインはソーサリアを代表する偉大な魔法使いの息子であったが、性格は父に似ず残忍そのものだった。モンデインはある日、父を殺し、その宝珠を奪い去った。その宝珠をブラックジェムに変えたモンデインは、ソーサリアをその宝珠の中に閉じこめて支配するということを思いついた。
   【英雄登場】
初めて大きな難問にぶち当たったロードブリティッシュは銀の蛇のペンダントを握りしめた。すると地球よりひとりの英雄(後のアバタール)が現れた。彼こそソーサリアの救世主であった。
   英雄は、4つの大陸を舞台に様々なモンスターを倒し様々な謎を解き、果てはスペースシャトルに乗りこみ宇宙にまで飛び出す。救出した姫からタイムマシーンの秘密を聞き出し、千年過去の世界にモンデインを発見する。最後に暗黒の宝珠をうち砕くことによりモンデインを倒すに至る。
*但し宝珠に閉じこめられたソーサリアの解放は中途半端に終わり、結果としてソーサリアは分裂し、宝珠のかけらごとに無数の多元宇宙(シャード)が存在することとなった。
   【解説、ウルティマ伝説の始まり】
このソーサリアの多元化により、宇宙全体が大きな歪みを抱えることとなった。この歪みはその歪みの中から様々な邪悪な魂が誕生する拠点となった。
時の守護者タイムロード(ブリタニア名ホークウインド)は宇宙全体の「バランス回復計画」を進めることを使命づけられた。これがこれから続くウルティマ物語のメインテーマである。
   地核変動、
いくつかの島国の集まりであったソーサリアが、ランドオブロードブリティッシュを残して消滅。他の国は海に飲み込まれる。
75年頃 【第二暗黒期、ミナックスの逆襲】 =ウルティマ2=
モンデインの弟子であり愛人であった時を操る魔法使いミナックスが地球を攻撃。時と空間をワープさせるタイムドアを駆使して、英雄の誕生を阻止しモンデイン滅亡の歴史さえ書き変えようとたくらんだ。
  ロードブリティッシュの活躍でかろうじて無事誕生した英雄は、タイムロードの力を借りて地球の未来と過去を移動し、古代大陸にミナックスの拠点を発見し、激闘の末、ミナックスを倒す。
  ミナックスが設置したタイムドアはミナックスの滅亡とともに時の移動の力を失い、ムーンゲートとして空間移動の力だけ残り現在に至る。
97年頃 【第三期暗黒期、エクソダスの復讐】 =ウルティマ3=
火山の爆発とともにソーサリアの海上に炎の島が出現、近くを航行中の船の乗組員が全員行方不明になるという事件勃発。看板に「Exodus」という謎の文字が・・・。
  エクソダスとはモンデインとミナックスが残した悪の申し子であるとの噂にブリタニアは恐怖のどんぞこに突き落とされる。各地で次々と天変地異・凶悪事件・モンスターの襲撃事件などが発生。
  伝説とされていた海底大陸アンプロシアが発見され、古代神殿が発見される。
   ロードブリティッシュ、英雄に炎の島の調査を依頼。
   英雄は炎の島から海底大陸アンプロシアに至り、グレートサーペントを乗り越え、エクソダスの島へたどりつく。そして英雄はエクソダスの秘密をついに暴いた。エクソダスはモンデインとミナックスが悪のプログラムをインプットした人工知能だったのである。エクソダスの謎を解いた英雄は破壊のプログラム「愛」「太陽」「月」「死」を導きだし、人工知能を破壊する。これによりソーサリアの暗黒時代は終了する。



ソーサリア歴 徳の時代
   大規模な地核変動で、ソーサリアはほぼ現在の(UOの)形となる。
ブリテン、トリンシック、ミノック等、その後に続く街はほとんどこの時にできあがった。
100年 【ブリタニア建国】
ロードブリティッシュ、統一国家ブリタニアをこの頃建設。
   【アバタール政策発令】 =ウルティマ4=
ブリタニアを建国したロードブリティッシュは、徳を基本にしたブリタニアの統治方針を打ち出した。
8つの主要都市にひとつずつの徳を信奉させそれぞれ神殿を造る。3つの原理、8つの徳からひとつの公理を生み出し、徳によりブリタニアを邪悪なエネルギーから守ろうという試みである。これは宇宙の歪みに潜む邪悪なエネルギーに対するロードブリティッシュの対抗政策と思われる。
  炎の島に徳の3原理(勇気・愛・真実)を祭る神殿を造るが、完成と同時に炎の島自体が再び海没してしまう。代わりにライキューム(真実の研究所)・エンパスアビー(愛の修道院)サーペンツホールド(勇気の砦)を建設、それぞれに3つの原理の擁護を命じる。
  アバタール(8つの徳を極めた人を指す)候補生を募集するが、パーシャルアバタール(一部の徳を極めた人)にはなれても完全なアバタールになれた人は出なかった。
  ロードブリティッシュ、伝説の英雄を召還しアバタールの修行を要請。
  伝説の英雄は8つの街で徳の擁護者と出会う。イオロ・マライア・デュプレ・カタリーナ・ジャーナ・ジュリア・シャミノ・ジョフリーの8人である。その8人はそれ以後終生、アバタールの友達となりアバタールコンパニオンと呼ばれることとなる。
   英雄は8つの徳と3つの原理の謎を解き、大いなる公理「無限」を読み解く。その後、火山島に巨大ダンジョン、グレートステージアンアビイスを発見し、その最下層からすべての問いに答えを出すという究極の智の経典Codexを探しだし無事持ち帰る。(実はこれが後の物語に大きな影響を与えるのだが・・・・。)
 105年頃 【伝説の英雄、アバタールに】
英雄、アバタールの称号を与えられる。火山島はその後アバタール島と命名される。(UOでのヒスロスのある島である。)
    幻の古代群島サーペントアイルが発見される。同時に古代文明も発見される。
    【メイジ評議会の脱出】
メイジ評議会(CoM)がロードブリティッシュの徳治統治に反対、ブリタニアを脱出してサーペンツアイルに移住。 
  135年頃 アバタールがコデックスを持ち帰ったことにより、アバタール島のアビイスが陥没、ブリタニアの地下に巨大地底大陸が出現。
    地下大陸を探検に出かけたロードブリティッシュがそのまま消息を絶つ。暫定的にロードブラックソンが執務を代行。
    【圧制の時代、シャドーロードの登場】 =ウルティマ5=
ロードブラックソン、ブリタニアに戒厳令を発令。厳しい徳の掟を制定、違反者を次々逮捕。しかし、このときすでにロードブラックソンは新たな悪魔、シャドーロードに取り憑かれていたのだ。
   ロードブラックソンの圧制に対するレジスタンス活動が盛んになる。
   シャミノがロードブリティッシュに代わってアバタールを召還。3体のシャドーロードがロードブラックソンを操っていることが判明する。
   【解説、シャドーロードとは】
モンデインを倒した時に壊れたルビーの宝珠から3体のシャドーロードが誕生。偽りの化身「ファウルネイ(=Faulinei)」、憎悪の化身「アスタロス(=Astaroth)」、卑劣の化身「ノスフェンター(=Nosfentor)」の3体。やはり宇宙の歪みの中から派生した悪のパワーと言える。
   アバタール、シャミノ、イオロ、デュプレらはロードブリティッシュの救出、そしてシャドーロード退治の旅にでる。
  アバタール、サーペンツホールドで臆病の破片を使いNosfentorを、ライキュームで偽りの破片を使いFaulineiを、エンパスアビーで憎しみの破片を使いAstarothを倒す。無事シャドーロードを退治し、ロードブリティッシュを救出する。またシャドーロードと手を組んでいたロードブラックソンはエセリアル虚空間に追放。
  ロードブリティッシュ救出時に、地下大陸は崩壊。
(これによりガーゴイル族の国ガーグランドが大半が水没、ガーゴイル族の多くが死滅。次の物語がスタートする。)
実はブリタニアの裏側にはガーゴイル族の国ガーグランドが存在し、ブリタニアとガーグランドはコデックスの存在を中心にパラレルワールドのような存在だった。ところがコデックスをアバタールが持ち帰ったことにより、両世界の均衡は崩れ、ガーグランドが崩壊の危機に瀕した。
 160年頃 【対ガーゴイル戦争】 =ウルティマ6=
ガーゴイルの予言者ナクサティラーがガーゴイル族滅亡の予言を発表。「白い顔をした偽りの予言者がコデックスを持ち去りガーゴイル族を滅ぼす」とのこと。コデックスを盗んだアバタールこそそのガーゴイル族を滅ぼす偽りの予言者だと発表。
ガーゴイル族、ブリタニアに侵攻。8つの徳の神殿を占拠。アバタール、ロードブリティッシュよりガーゴイル撃退を命ぜられる。
アバタールの調査によりガーゴイル族には管理・情熱・勤勉を3つの柱とした独自の理念があることが判明。ブリタニアの徳治政治とは違いがあるが、決して悪の種族ではないことがわかる。
ガーゴイルの文明に独自の素晴らしい文化を感じ取ったアバタールは、ガーゴイル族との戦いを無意味なものと見抜き、コデックスを人類とガーゴイル族の共有財産とすることで和解を成立させる。
その後、ガーグランドは完全に崩壊し、ガーゴイル族はブリタニアの南の島ターフィン島に移住。ここにブリタニアでの人類との共存が始まる。



ソーサリア歴 アバタールの地球での活動
【アバタール、アマゾンの奥地へ】 =ウルティマ、サベージエンパイヤ=
地球でムーンストーン(ブラックロック)を分析中、ムーンストーンの爆発によりアバタールはアマゾンの奥地イードオンの谷に飛ばされる。そこには巨大ムーンストーンの固まりがあり、それが時空の歪みの原因となっていた。そこでアバタールは部族間の争いを解決しながら、巨大ムーンストーンの破壊を企てる。
【アバタール、火星に】 =ウルティマ、マーシャン・ドリームズ=
イードオンの谷で知り合ったスペクター教授の家を訪ねるたことをきっかけに19世紀末のアメリカにタイムワープし、さらに火星へと旅立つことになる。火星ではなんと古代火星人の残した夢の中に入り込む機械のせいで、多数の地球人が取り込まれて帰れなくなってしまっていた。アバタールは古代火星人の子孫を蘇らせ、機械の秘密を暴きだすことに成功。無事地球人を救出し地球に連れ戻ることができた。

*この二つはブリタニアの物語ではありませんが、アバタールの歴史のひとつとして書き記しました。


ソーサリア歴 ガーディアンの時代
170年頃 【アビイスの戦い】 =ウルティマ、アンダーワールド=
アバタール島のアビイスに理想郷を作ろうという運動中、サー・カビルスが謎の自殺をした。アバタールは魔法使いティバルの陰謀によりアルムリック男爵の娘アリエルを誘惑したというぬれぎぬでアビイスに幽閉される。
無実を証明するためにアビイスを脱出したアバタールは、サー・カビルスが残した8つの徳のパワーを秘めた8つの護符を8つの種族から譲り受けることにより、ティバルの魔法を粉砕。すべてがティバルの悪巧みであることが判明する。ティバルの悪魔召還の実験を直前で阻止、アリエルを無事救出し身の潔白を証明する。
353年 ウルティマ7では突然ガーゴイルとの戦いから200年後という設定がされている。ということはこの間200年はブリタニアに平和が続いたということであろうか。
文化の爛熟したブリタニアに謎の教祖バトリンが宗教団体フェローシップを設立。最初はロードブリティッシュの徳治政策を助けるためのものというふれこみで、ブリタニアの各地で急成長。
トリンシックでフェローシップがらみの謎の殺人事件が起こる。それをきっかけに各地でフェローシップに反感を持つ市民が次々と謎の死を遂げる。
358年 【ガーディアン登場】 =ウルティマ7=
パソコンの画面に赤い巨人が登場。自らをガーディアン(守護神)と名乗り、「これよりブリタニアは啓発の時代に入る」と自分がブリタニアの支配者となることを宣言。アバタール、ガーディアンに呼び出された形でブリタニアに舞い戻る。
【エクソダス復活】 =ウルティマ7、フォージオブバーチャー=
炎の島が再浮上し、エクソダス復活の噂が流れる。ロードブリティッシュの命でアバタール、炎の島に向かい、人工知能エクソダスの残骸ダークコアを破壊。
(この物語はウルティマ7の追加シナリオとして存在。)
アバタール、ロードブリティッシュよりフェローシップの調査を命じられる。調査を進めていくうちにそれぞれの殺人事件の陰にフェローシップの幹部エリザベスエイブラハムの兄弟、そして片手の海賊フックの関与が浮かぶ。
調べていくうちにフェローシップはガーディアンの手先であることが判明。タイムロードの情報によるとガーディアンはブリタニアに進出するために3カ所のジェネレーターを用意しているとのこと。ガーディアンはそこでパワーを蓄え、最終的にはアバタール島のブラックゲートを通ってブリタニアに進出する計画だったのだ。
アバタール、3つのダンジョンの奥にあったジェネレーターを破壊、バッカーズデンの海賊フックの家を捜索することによりすべての証拠があがる。そこにはフェローシップの暗殺リストがあり、その中にはロードブリティッシュや、アバタールの名前もあった。
彼らの本拠地、アバタール島へ出向き、ダンジョンの奥のブラックゲートにたどりつくと、創始者バトリン、幹部エリザベス、エイブラハム、海賊フックがそろっていた。彼らを倒しブラックゲートを破壊するも、バトリンだけ逃がしてしまう。
359年 【ガーディアンの魔の手に】 =ウルティマ、アンダーワールドU=
ガーディアン撃退の祝賀会中、ガーディアンがロードブリティッシュ城をブラックロックのドームで遮蔽。ロードブリティッシュもアバタールも、その仲間も全員閉じこめられる。
ブリテンのパターソン市長が実はガーディアンのスパイであったことが判明。
アバタールは城の地下にあったドームのミニチュアから8つの世界を探検し、手がかりを発見してドームを内側から破壊。ロードブリティッシュを救う。
この8つの世界の探検を通じて、ガーディアンの恐るべき力と、何故かガーディアンが直接ブリタニアに(そしてアバタールに)攻撃出来ないという事実も知る。
バトリンがサーペントアイルに逃れたという知らせを受け、イオロの妻、グエノがロードブリティッシュの命を受けて、サーペントアイルの調査に出かけ消息を絶つ。
360年 【アバタールコンパニオンの悲劇】 =ウルティマ7、パート2サーペントアイル
バトリン捜索のため、アバタール、イオロ、シャミノ、デュプレの4人がサーペントアイルへ。
サーペントアイルに群発地震発生。
【オーダーVSカオス】 =ウルティマ7Part2、シルバーシード=
アバタール、地震の原因を探るために、古代サーペントアイルにワープ。そこでは秩序軍(オーダー)と、混沌軍(カオス)が戦っていた。アバタールはシルバーシードという魔法の木を植えることで、サーペントアイルの危機を救う。
アバタールはバトリンを追いつめ、倒す。ところがその時、バトリンに取り憑いていた3体の悪魔(混沌のペイン)がシャミノ・デュプレ・イオロに取り憑く。
【混沌のペイン】 =ウルティマ7Part3、サーペントアイル=
悪魔ペインに取り憑かれたシャミノ・デュプレ・イオロは、なんとサーペントアイルの住民を大量虐殺する。サーペントアイルの住民の9割が死亡。
アバタール、氷の島でグエノを発見、蘇生する。
混沌のペインを封印するためにデュプレ自分の命を犠牲にする。デュプレ、炎に飛び込み殉死。
【アバタール、モーゲイリンに拉致。】 =ウルティマ8=
ブリタニアへの侵攻を阻止されたガーディアンは今度はアバタールを自分たちの支配する世界モーゲイリンへ連れ去る。
その世界は4つの世界があり、それぞれ水の巨人、火の巨人、気の巨人、地の巨人が治めていた。
アバタールは各地を歩きながら巨人のパワーを自分のものとするための修行を積んでいった。
アバタールはこの世界を脱出するために巨人を倒さなければならないが、それぞれの巨人はこの地の神であるために、たとえば気の巨人を倒せば、この地から癒しの術がなくなりそのために死ぬ人が出てくる。などと様々な苦悩があった。


*上記年表はすべて、ローカス社「ウルティマ公式フアンブック」の年表を元に作られています。